エディー日本米国戦で完成型見せる!
「ラグビーW杯、1次リーグB組、日本-アメリカ」(11日、グロスター)
ラグビー日本代表は6日、1次リーグB組最終戦となる11日(日本時間12日)の米国戦に向け、本格的な練習を再開した。歴史的な勝利を挙げた初戦の南アフリカ戦で、当初の先発予定メンバーに入りながらふくらはぎ痛で外れたCTBクレイグ・ウィング(35)=神戸製鋼=が意欲的に練習。目標の8強入りをかけるチームの起爆剤になりそうだ。
晩秋の気配が漂い始めた古都ウォリック。エディー・ジャパンが最終決戦へ始動した。
1次リーグ最終戦、南アフリカが米国に勝ち、スコットランドがサモアに勝てば、その時点で日本の8強進出の可能性は消える。だが、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「それは考えても仕方ない。米国に勝つことに集中するだけだ」と話す。
3戦を終え、チームは満身創痍(そうい)だ。練習には、第3戦のサモア戦で途中交代したWTB山田章仁、CTBマレ・サウや立川理道、WTB松島幸太朗らが別メニューの調整に専念した。
そんな中、意欲的に動いていたのがウィングだ。南アフリカとの初戦に一度は先発メンバーとして発表されながら、試合2日前の練習でふくらはぎを痛めて欠場。残る2戦もベンチを外れ、チームの快進撃はスタンドから見守るだけだった。
練習再開初日ながらスピード感あふれる走り、鋭いステップを披露。「けがはもう100%回復した。4月からずっと厳しい練習を積んできたし、米国戦は出たい。とにかく出て、試合でプレーしたい」と意気込んだ。
8強進出は厳しくても、日本代表の実力を世界に示すのは自力で可能だ。1次リーグ全40試合の最後を飾る試合が回ってきたのも何かの巡り合わせ。今大会最高のパフォーマンスで、世界にエディー・ジャパンの完成型を見せつける。(大友信彦)