決勝Tは五郎丸のための舞台「狙う」
「ラグビー・トップリーグ・決勝トーナメント1回戦、NTTコミュニケーションズ-ヤマハ発動機」(9日、キンチョウスタジアム)
ヤマハ発動機は6日、静岡県磐田市の大久保グラウンドでNTTコミュニケーションズ戦に向けて最終調整。日本代表FB五郎丸歩(29)はW杯イングランド大会のチームメートで、ナンバー8のアマナキ・レレィ・マフィ(25)を「一人で流れを変えられる数少ない選手」と警戒した。
日本にラグビーフィーバーを巻き起こしたW杯後、11月から7週続いたリーグ戦が昨年末に終わり、中2週で決勝トーナメントに突入する。「コンディションは落とすことなく維持できている。リフレッシュした状態でやっていける」と五郎丸。初戦にピタリと照準を合わせている。
B組を1位で通過したヤマハだが、A組4位のNTTコムに対してアドバンテージはない。決勝トーナメントでは、リーグ戦のようにトライ数によるポイントなどは一切ない。前後半の80分を同点で終われば、先に得点したチームが勝つサドンデス方式の10分間の延長戦がある。日本代表不動のプレースキッカーで、リーグ戦得点王の五郎丸は、リーグ戦以上に試合を左右する。相手にとっては自陣で反則を犯せば、即失点の可能性が高い。
「トライ数も関係なくなるので、狙えるところはしっかり(PGを)狙ってチームに勢いを与えたい」。TL初制覇へ、決勝トーナメントは五郎丸のための舞台となる。