羽生“妨害”疑惑にテンとコーチが反論

 米ボストンで開催中のフィギュアスケート世界選手権でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(21)=ANA=が公式練習中に同銅メダリストのデニス・テン(22)=カザフスタン=に“妨害”を受けたとされる問題で、テンと、そのコーチを務めるフランク・キャロル氏が3月31日(日本時間1日)、疑惑に反論した。

 問題は男子SPが行われた現地時間30日の公式練習で起こった。羽生がSP「バラード第1番」の曲掛けの練習中に、ジャンプに向かう軌道上でテンがスピンを行っていた。曲が掛かっている時はその選手の動きを優先するのがマナーとなっており、羽生は「それはねえだろ、お前!」と声を荒げ、その後のトリプルアクセルで転倒。右手で壁を叩いて怒りを露わにした。29日の練習でも同様の場面があり、SP首位発進後には「ビデオで見たけどあれはたぶん故意だと思う」と、指摘していた。

 これに対し米フィギュア専門サイトのicenetworkが報じた中でテンは「誰かが叫んで通り過ぎるまで気づかなかった」と問題のシーンを振り返り「問題があったとは思わない。私たちはお互いぶつかりはしなかった。練習では6人の選手がリンクにいる。時々近づきすぎてしまうことはある」と、故意の“妨害”の意図はなかったと説明した。

 また、キャロルコーチは、カザフスタンメディアのVesti.kzのインタビューに応じ「どちらに罪があるというわけではない。こういうことはよく起こる」とした上で「羽生は経験豊富な選手で、オリンピックチャンピオンだ。その時、デニスと障壁まで十分なスペースがあり、トリプルアクセルを行う前に方向を変更することは難しくなかったが、羽生はそれをしなかった」と、主張した。

 そして羽生が14年11月の中国杯で6分間練習中に閻涵(中国)と衝突事故、昨年12月の全日本選手権の練習中に村上大介と激突していることを挙げ「そしてここではデニスと。私には衝突がパターンになっているように思える。3度も起きるというのは奇妙だ」と、指摘。両陣営の主張は平行線をたどった。

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