栃木は黒星発進 35歳の主将・田臥「悔しい1ページに」
「Bリーグ、栃木68-83宇都宮」(24日、宇都宮市体育館)
日本人初のNBAプレーヤー、田臥勇太(35)を擁する栃木は秋田に68-83で敗れた。14年にNBAマーベリックスと契約した富樫勇樹(23)が所属する千葉は仙台に96-77で圧勝。TKbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)の強豪だった浜松・東三河が前身の三遠は、旧ナショナルリーグ(NBL)で昨季覇者の東芝神奈川が前身の川崎に72-70で競り勝った。
日本バスケットボール界の象徴とも言える田臥の船出は、ほろ苦いものになった。黒星発進に、35歳の主将は「簡単に勝てる試合は一つもないと初戦で教えられた。新たな1ページは悔しい1ページになってしまった」とうつむいた。
22日のA東京と琉球の開幕戦を生観戦。超満員の観客の盛り上がりに「バスケの可能性をすごく感じた。楽しさを伝えたいという思いが強くなった」という。しかし、チームは波に乗りきれなかった。ノーマークのシュートがことごとくゴールに嫌われ、栃木の3点シュートの決定率はわずか15・8%。秋田は5割を超えた。
痛い敗戦に「ホームの雰囲気を感じて、初代王者を目指したいと思わされた」と田臥。これから続く59試合で悔しさを晴らし続ける。