シンクロ井村コーチ、“ポスト三井”に中村、中牧を指名
水泳アジア選手権のシンクロナイズドスイミングが17~20日、辰巳国際水泳場で行われる。
日本代表は16日、会場で公式練習を行った。メンバー12人のうちリオ五輪を経験したのは6人で、若手も加入した新チームの初陣となる。10月の代表選考会からは日が浅く、井村雅代ヘッドコーチ(66)は「苦戦してます。(準備期間が)1カ月では魔法は効かない」と苦笑いを浮かべつつ、「もちろん優勝を狙う。選手たちの火事場のばか力に期待したい」と意気込んだ。
デュエットでは、エース乾友紀子(井村シンクロク)と共にリオ五輪で銅メダルを獲得した三井梨紗子が引退。井村コーチは「リオが終わって一番の想定外は三井の引退だった。(驚いて)ひっくり返った」と大きな戦力ダウンを嘆いたが、「日本のシンクロは止まってられない。彼女を2年半で育てたようにまたやればいいだけ」と先を見据えた。
“ポスト三井”候補には2人が指名された。テクニカルルーティン(TR)は27歳の中村麻衣(井村シンクロク)、フリールーティン(FR)は24歳の中牧佳南(井村シンクロク)を抜てき。中村は「不安もあるけど、今できることをやりたい」と話し、中牧は「デュエットが決まってビックリした。今は泳ぐだけで精いっぱい」と初の大役に緊張感を漂わせた。
「どの選手が東京五輪のデュエットにふさわしいか手探りでスタートした。中村は技術が高く安心してみていられる。中牧は三井よりも足が長い。今まで足を引っ張ってたけど、乾と組んで化けた。2人にとってはチャンス。いずれはどちらか1人に絞る」(井村コーチ)。
2ペア体制でテストしながら、4年後に向けた次代の最強ペアを見極める。