高木菜那3位なのにメダルもらえず…大会規定で銅メダルは5位の中国選手に
「冬季アジア大会・スピードスケート女子1500m」(21日、明治十勝オーバル)
女子1500メートルで高木美帆(日体大)が1分56秒07の大会新記録で優勝した。押切美沙紀(富士急)が2位、高木美の姉の高木菜那(日本電産サンキョー)が3位、佐藤綾乃(高崎健康福祉大)が4位に入り、日本勢が1~4位を独占したが、大会規定にメダルは1カ国2つまでとあり、銅メダルは5位の中国選手へ贈られた。
高木菜は地元で妹との姉妹表彰台ならず。ただ、規定は知っていたそうで「メダルがもらえなかったのは悔しいけど、そういうルールなのは知っていた。妹と押切が速かったし、称えたい」と、サバサバと振り返った。
この規定はアジアオリンピック評議会(OCA)が定めたもので、「1つの国や地域は、同じ種目で最大2人までしかメダルを獲得できない」とある。「アジアのスポーツの発展のために、メダルは複数の国や地域で分け合うのが望ましい」という考えをもとに制定されており、過去の冬季五輪でも採用されたことがあるという。すべての個人種目が対象となる。順位、記録は変更はされない。
高木菜は1500メートル後に行われた女子チームパシュートでは、見事に金メダルを獲得した。