史上4人目の国立大出身力士が新序出世披露 専攻は電気電子システム工学
「大相撲名古屋場所・8日目」(16日、愛知県体育館)
日本相撲協会は16日、今場所の新序出世力士6人(うち再出世1人)を発表した。秋場所(9月10日初日、両国国技館)から番付にしこ名が載り、序ノ口で相撲を取る。
史上4人目の国立大学出身力士となった埼玉大の庄司向志(22)=武蔵川=は師匠の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)の鷲が描かれた化粧まわしを着け新序出世披露。「これから始まるぞ、という気持ちになる。これからしっかり稽古する。(師匠の化粧まわしは)いろんな意味で重い。責任があり身が引き締まる。自分も早く自分のものを着けたい」と気持ちは高まった。
大学時代は3年時に全国学生相撲選手権でベスト32に入るなど活躍。留年して5回生となり、年齢制限前に大学中退を決意し、プロ転向した。
大学では工学部で電気電子システム工学を専攻し、物理学と数学の勉強をしてきた。物理を相撲に応用できないか「考えたことはある」と言うが「昔からやっていること(四股、すり足など)をすれば強くなる」と、結論に達した。前相撲では3戦全勝と力を発揮し、今後は番付を駆け上がるのみ。「(プロ転向が)正しかったと思えるようにやるしかない」と腹をくくった。