羽生、横浜でアイスショー 震災11年の拠点リンク「1つ1つを胸に抱いて」
フィギュアスケート男子でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=が16日、横浜市神奈川区内で行われた「真夏の氷上カーニバル」に参加し、エキシビションナンバー「花になれ」を披露した。
羽生は11年の東日本大震災後、仙台市のリンクの営業休止などによって、一時期神奈川スケートリンク(現・横浜銀行アイスアリーナ)を拠点に練習をしていた縁がある。
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)など美しい演技で会場を魅了した羽生は、演技後「このリンクがまだちょっと古いとき、震災のときにこのリンクを借りて、僕はなんとかスケートを続けることができました。つらいこともたくさんありますけど、スケートをやっていれば楽しいこともたくさんある。1つ1つを胸に抱いて、みなさんが幸せになれるようにと滑らせてもらった」とあいさつ。「あと1カ月ちょっとで初戦が始まります。みなさんの温かいパワーを胸に、五輪、このシーズン全体を頑張りたい」と抱負を語った。
イベントは神奈川区制90周年の記念事業として行われ、区内在住・在学する小学生以下の子供と保護者(約300人)が対象だった。