高安、宇良 休場 幕内7人同時休場は05年名古屋場所以来

 「大相撲秋場所・3日目」(12日、両国国技館)

 大関高安、幕内宇良が12日、日本相撲協会に休場を届け出た。前日の玉鷲戦で右太ももを痛めた高安は「右大腿筋(だいたいきん)群損傷で3週間の安静加療を要する」と診断された。休場は15年秋場所以来2回目。3横綱1大関の休場は99年春場所(横綱貴乃花、若乃花、曙と大関千代大海)以来となる。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「内転筋の肉離れ」と説明した。途中出場はしない見込みで九州場所(11月12日初日)で復帰を目指す。

 場所前稽古から充実し、初優勝への期待も高かっただけに無念。親方は「自分が頑張ろうと思っていたと思う。本人が一番悔しい」と思いを代弁した。

 宇良は初の休場。先場所負傷した右膝を再び痛め、右膝前十字靱帯(じんたい)損傷と診断。幕内7人が同時に休場するのは、05年名古屋場所の千秋楽(大関千代大海、関脇白鵬、幕内栃乃洋、玉春日、露鵬、朝赤龍、海鵬)以来になる。木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「完ぺきに治させたいけど、本人が『出たい』と言えば考え方も変わる」と症状が上向けば、再出場の可能性がある。

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