カド番・照ノ富士も休場 左膝負傷で 再出場できなければ大関陥落
「大相撲秋場所・6日目」(15日、両国国技館)
カド番大関の照ノ富士(25)=伊勢ケ浜=が秋場所6日目の15日、日本相撲協会に休場を届け出た。「左膝半月板損傷で約2週間の加療を要する見込み」との診断書を提出した。5日目の松鳳山(二所ノ関)戦で4敗目(1勝)を喫した際、古傷の左膝を再び痛めた。2場所連続休場で再出場しなければ、大関陥落になる。
今場所は白鵬、稀勢の里、鶴竜が故障のため昭和以降初めて3横綱が初日から休場。大関高安も右太ももを痛め3日目から途中休場した。3横綱、2大関の休場は1918(大正7)年夏場所(▽横綱=大錦、西ノ海、鳳▽大関=九州山、伊勢ノ浜)以来、実に99年ぶりとなった。
前夜病院でずれた左膝の半月板を治療。痛みは軽減され出場を明言していたが、この日朝、悪化していた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「朝に痛みが出た。歩ける状態じゃない。歩けなければ相撲は取れない。一晩置くとどうしても炎症が出る」と説明。再出場の可能性に関し「無理じゃないの、今の状態なら」と、厳しい見込みだ。
一方、前日3敗を喫した日馬富士(33)=伊勢ケ浜=も痛めている左肘が深刻。同親方は「(左)腕が使えないからね。持ち味の立ち合いからの突き押しができないから。十分な相撲を取る状態じゃない」と話した。1人横綱の責務もあり6日目以降も出場する。親方は「ケガもあるでしょうけど、やっている以上、やることをやらないと」と、奮起を促した。