悪質タックルに関学大「あってはならない」日大に抗議文送付、見解と謝罪を要求
関学大アメフット部は12日、6日の日大との定期戦でQB選手が相手守備選手(DL)から悪質なタックルを受けて負傷退場した件について兵庫県西宮市内で会見し、日大アメフット部へ抗議文書を送付して見解と謝罪を求めたと説明した。また、監督が試合後に反則を容認したと取れる発言をしたことについても見解を求めている。鳥内秀晃監督は「あってはならないこと。これを認めるとスポーツが成り立たない」と怒りを押し殺すように話した。
6日の試合では、パスを投げ終え無防備だった関学大QBが背後からDLにタックルされ負傷交代。DLはさらに反則を重ね資格没収(退場)となった。
関東学生連盟は10日にDLの対外試合出場禁止と日大指導者の厳重注意処分を発表し、日大もHPに謝罪文を掲載。しかし関学大へ直接の謝罪や説明はないという。11日にはスタッフ間でDLを連れて謝罪に行きたい趣旨の電話があったが、「抗議文書に対する正式な回答を待ちたい」とこれを保留している。誠意ある回答がない場合はこれまで51回続いた定期戦は今後行わないとした。
QBは7日に右膝と腰の負傷で全治3週間と診断を受けたが、その後左足にしびれが出たため再検査を予定。小野宏ディレクターは重篤な事故につながる恐れもあったと訴え「真相を究明することが重要」と話した。