愛ちゃん、4つの故郷に感謝 仙台、青森、中国、台湾 名産品もPR

 今月21日に自身のブログで現役引退を表明した、卓球女子・ロンドン、リオデジャネイロ五輪メダリストの福原愛(29)が23日、都内で報道陣の取材を受けた。出身地の仙台市、中学高校時代を過ごした青森市、選手として腕を磨いた中国、そして、夫・江宏傑の台湾と、4つの故郷への感謝を口にした。

 国民的スポーツ選手が第一線を退くとあって、各地方のメディアや海外のメディアからも質問が飛んだ。宮城県のメディアから、県民への思いを聞かれると「出身地でもありますし、小さいころには本当にお世話になりました。毎回地元に帰った時とかも、私が本当はパワーを渡さなきゃいけない立場なのに、皆さんからの励ましとか応援で、たくさんのパワーを私の方がいただいて帰ってきてしまうぐらい応援していただいたので、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」と感謝した。

 青森山田中学・高校時代を過ごした青森の人々に対しては「とてもきれいな空気の中練習できたことをうれしく思いますし、感謝しています。今でも青森のおいしいものを食べるのが大好きで、東京にお取り寄せしたりしているので、時間ができたら青森にも、仙台にも御挨拶にいけたらと思っています」と仙台と合わせてお礼行脚することを希望した。一番取り寄せることが多いものは「一番多いのはホタテです。『み』だけでこんなにあるので(と手で形をつくる)」と明かし、「先ほども母から持って行きなさいと、ずんだ餅をもらって。よければ皆さん、ずんだ餅も召し上がってください」と仙台の名物もアピールした。

 スーパーリーグに参戦し腕を磨いた中国については「私は小さいころからずっと中国の方に教えていただいたり、合宿にいかせていただいたり、レベルアップのいっかんとして、たくさん手助けしていただいたので、中国や今、お世話になっている台湾、いろいろな地域で全力でやっていきたいと思っています」と思いを語った。夫の卓球選手、江宏傑の故郷である台湾のメディアから「幸せですか」との質問が飛ぶと「台湾の皆さんには本当に良くしていただいて、とても幸せに暮らしています」と笑顔で返した。

 ゆかりのある地、人々すべてに配慮をする“愛ちゃん”らしい思いが込められていた。

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