萩野公介の体調、平井HC「異常は見られなかった」と報告 病院で検査、合宿は未定
「競泳・コナミオープン」(17日、千葉県国際総合水泳場)
リオ五輪400メートル個人メドレー金メダリストで、16日の同決勝を棄権した萩野公介(24)=ブリヂストン=の体調に問題がないことを17日、日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(HC)が明かした。16日のレース後に病院へ行き、検査を受けたが異常はなかったという。19日に出発予定のスペイン合宿の参加は、現段階では不透明だ。
この日の全レース後、平井HCは「異常は見られなかった」と説明。萩野とはラインのメッセージでやりとりしているといい「昨日病院に行った方がいいと言ったのは、何もないことを確認してほしいということだった。体調的なものではないので安心していると思うが、果たして何なのかと。ある程度答えが出たら、次のアクションに移りたい」と話した。
16日のレース後は手の震えや寒気があるとしていたが、本人は体調の回復を感じているという。19日に出発予定のスペイン合宿参加の可否は、今後相談する。
ただ、原因がはっきりしていない以上「練習はちゃんと出来ると思うけど、解決策がなければ(世界選手権代表選考を兼ねた4月の)日本選手権が正直不安だよと伝えました」と平井HC。「合宿はちゃんとできると思うけど、何のための合宿かといったら、東京五輪のための合宿だし、今度の日本選手権へ向けた合宿」と指摘した。懸念しているのは練習の可否ではなく、今後の試合にどうつなげられるか。本人の意思も聞きながら、慎重に判断していく。
萩野は16日の400メートル個人メドレー予選で、自身が持つ日本記録より17秒以上遅い4分23秒66に終わり、決勝を棄権。病院へ向かうとされていた。