高木美帆、2連覇ならず涙…ラストの5000メートルで完敗「一番が欲しかった」

 「スピードスケート・世界選手権」(3日、カルガリー)

 女子は高木美帆(24)=日体大助手=が4種目の総合で2位となり、日本勢初制覇を果たした昨年に続く2連覇はならなかった。500メートル、3000メートル、1500メートルの3種目で総合首位に立ったが、最終の5000メートルで自らの世界記録を更新する6分42秒01をマークしたマルティナ・サブリコバ(チェコ)に逆転された。サブリコバは5度目の総合優勝。

 女王の座にまたも一歩足りなかった。1週前の世界スプリント選手権に続く総合2位。高木美は「ずっと自分に『いける』と言い聞かせていた。でも、届かなかったなあ」。レース後は悔し涙が頬を伝った。

 1500メートルまでの3レースで約15秒のリード。だが最後の5000メートルは先の組でサブリコバが世界記録を塗り替える快走。高木美は序盤からスピードが上がらず、終わってみれば20秒71差の完敗だった。

 大逆転劇の引き立て役になったが、デビット・ヘッドコーチは世界スプリントとの2冠に挑み、500メートルで急成長するなど新境地を開拓した弟子を称える。「誰しもができることではない。彼女は特別なスケーターだ」と肩を抱いた。

 金銀銅のメダルを手にした平昌五輪でいったん燃え尽き、新たな挑戦へと自らを駆り立ててきた。「昨年、一番を取った時の気持ちが忘れられない。やっぱり一番が欲しかった」。勝利も敗北も脳裏に焼き付け、24歳のエースは前に進む。

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