水谷隼「1秒でも長くコートに」 “最後”の世界選手権へ出発
卓球の世界選手権(21日開幕、ブダペスト)に出場する日本代表が15日、羽田空港から直前合宿地であるドイツに向けて出発した。今大会が最後の世界選手権個人戦と表明している、男子の水谷隼(29)=木下グループ=は「気持ちもすごく引き締まってきている。今までたくさん世界選手権に出場してきて、いいときも悪いときもたくさんあったが、今回はいい形で終わりたい」と“有終の美”を誓った。
前回の17年デュッセルドルフ大会は初対戦の張本智和に敗れて2回戦で散った。「前回は2回戦で終わった。今回は家族も(現地に)来るので、1秒でも長くコートに立っていられるように、がむしゃらにやりたい」と気合を入れた。
長年、水谷と共に日本卓球界をけん引してきた女子の石川佳純(26)=全農=は「会見で(水谷が最後の世界選手権と)聞いて、びっくりしました」と明かした。「『まだまだ一緒に頑張りましょうよ』と言ったけど、いろいろ大変なのも分かる。私も水谷君からたくさんパワーをもらっているので(大会に)一緒に出たい」と惜しんだ。