“けんか騒動”石浦、出場停止回避も黒星発進 千代大龍の突きまともに浴びる
「大相撲初場所・初日」(12日、両国国技館)
稽古中に同部屋の幕下宝香鵬(30)=宮城野=と殴り合いのけんか騒動を起こして日本相撲協会から報酬減額とけん責処分を受けた幕内石浦(29)は千代大龍(31)=九重=に突き出しで敗れ、黒星スタートとなった。
立ち合いから千代大龍の突きをまともに受けた石浦は土俵際で回り込もうとしたが、バランスを崩し、そのまま土俵を割った。石浦は2日目は幕内輝(高田川)と対戦する。
石浦は4日に都内の部屋で三番稽古を行っていた際、ダメ押しされたと感じて立腹し、宝香鵬に手を出した。宝香鵬もやり返してパンチの応酬となり、最後は横綱白鵬が割って入り仲裁した。2人は同学年で、入門は石浦が6年後輩になる。
協会は9日に開催した理事会で、石浦に1カ月20%の報酬減額(月給140万円→112万円)とけん責(将来を戒める)、幕下宝香鵬にけん責の処分を科した。また、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は監督責任を問われ、3カ月20%報酬減額(計61万9200円減額)となった。関取の暴力基準は出場停止1場所が基準ながら、両者が深く反省しているなど悪質性は高くない事案と判断され、初場所の出場停止は回避された。