“桜五輪”に陸上関係者は難色「困っちゃう」 本格シーズン前で調整厳しく
日本陸連は26日、都内で東京五輪の延期が決定したことを受けて、対応を協議した。今後の選考基準と国内大会日程の再調整の検討に入った。
トラック&フィールド種目は6月の日本選手権が代表最終選考会となる予定だったが、コロナ禍でシーズンインもままならない中、開催は微妙な状況。五輪の新日程発表、世界陸連の制度の変更に対応できるようにシミュレーションを開始した。麻場強化委員長は「(日本選手権を)中止は考えにくいが、そのまま代表選考会としてやるかどうかは、五輪の日程にもよる」と、話した。
海外紙などでは、日本の風物詩「桜」のシーズンである4月開幕の可能性も報じられるが、陸上のトラック&フィールドでいえば、日本では冬季が明け開幕直後。地域によってはアウトドアシーズンは開幕していない。参加資格を得る方法も不透明で、すでに海外選手からは批判も出ている。
麻場強化委員長も「4月と言われると困っちゃう」と苦笑いを浮かべた。山崎一彦トラック&フィールドディレクターも「5、6月でもシーズンインしたばかりで現実的には厳しい。陸上のことだけでいえば、地域差を埋める意味でも7~8月がベストかなと思う」と、見解を示した。