観客も力士も…徹底コロナ対策で大相撲開催 座席には間隔、支度部屋にアクリル板も
「大相撲7月場所・初日」(19日、両国国技館)
7月場所では観客の数を抑える以外に、さまざまな新型コロナウイルス感染対策がとられた。普段の場所は午前中に開場するが、今場所は午後1時。初日は観客が日本相撲協会職員の指示のもと、約2メートル間隔で最寄りのJR両国駅近くまで列を作った。
入場時には職員がサーモグラフィーで検温し、観客は手や指を入念に消毒。館内ではマスクを着用して4人用の升席に1人ずつ、いす席は横へ3席ずつ空けて前後は互い違いに座った。
大声での応援は自粛が求められ、土俵入りは拍手で応援。横綱土俵入りで四股を踏む際も「ヨイショ!」のかけ声の代わりに大拍手で盛り上げたが、「よっ日本一」「鶴竜頑張れー」の声も漏れた。
力士側もマスクが必須で、支度部屋には飛まつ感染や接触を防止するため、各関取の間にアクリル板の仕切りを設置された。4カ月ぶりの土俵に横綱白鵬は「何ていうのかなあ、不思議な感覚でした」と振り返りながらも、観客の拍手には「本当にありがたかった」と感謝した。