山下泰裕会長 プーチン大統領とは「皆さんが思うほど親しくない」IOC勧告を支持
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(64)が1日、都内で取材に応じた。ロシアのウクライナ侵攻を受け、国際オリンピック委員会(IOC)がロシアとベラルーシの選手、役員を国際大会から除外するよう勧告したことについて「全面的に賛同している。(自身の考えと)全く同じ」と支持する考えを示した。
また、国際柔道連盟(IJF)もロシアのプーチン大統領の名誉会長職を停止。IJFの理事も務める山下氏は意見を求められたといい「こういう事態になって、プーチン大統領が(IJFの)名誉会長にいることは好ましくないと、私の考えはハッキリ伝えました」と明かした。
山下会長は、プーチン大統領と柔道を通して長年親交があるとされているものの、「皆さんが思っておられるほど親しいわけではない。ロシアでは、私とプーチン大統領が親しいと錯覚している人が多いですけど」と一定の距離感があると強調。「以前は(親交もあったが、プーチン大統領は)柔道が好きでしたね」と話した。
激化する情勢を踏まえ、「こんなことが起きるとは想像してなかった。1日も早くこの侵攻がやんで、ウクライナの人が安心して生活できる日々が来ること、これ以上負傷者が出ないようにと心から願うばかり」と語った。