フィギュア男女日本勢不振 世界ジュニアで最大3枠逃す 国際大会の経験不足露呈
「フィギュアスケート・世界ジュニア選手権」(17日、タリン)
フィギュアスケートの世界ジュニア選手権は17日、タリンで閉幕し、日本勢は男女ともに上位2人の順位合計「13」以内で得られる来季の出場最大3枠を逃した。新型コロナウイルス禍もあり、国際大会の経験不足を露呈した。
男子は壷井達也(神戸大)が3位と奮闘したが、四大陸選手権3位に入った16歳の三浦佳生(オリエンタルバイオ・目黒日大高)が13位。左大腿(だいたい)四頭筋の肉離れもあり「脚も震えていた。ふわふわしていた」。ショートプログラム(SP)でミスを連発し、20位と出遅れたことが痛かった。
女子は大学生の2人に精神面のもろさが出た。8位の住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)と10位の渡辺倫果(法大)は公式練習では好調だったが力を発揮できず、渡辺は「これが世界かと。過去一番の緊張感だった」と悔しがった。日本勢は新型コロナの影響で昨季、中止となったジュニア・グランプリ・シリーズに今季も派遣が見送られ、世界のトップレベルを肌で感じられない状況だった。日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は「国内で戦っているだけでは勝てない。世界の舞台で場数を踏まないと。もう一回、立て直していかないといけない」と語った。