国枝慎吾が現役引退「もう十分やりきった」車いすテニスのレジェンド
車いすテニスで21年東京パラリンピック金メダリストの国枝慎吾(38)=ユニクロ=が自身のインスタグラムで現役引退を報告した。「本日1月22日、引退することをご報告致します、皆様今まで本当に有難うございました」とつづった。
数々の栄光を打ち立てたレジェンドが競技に別れを告げた。国枝は昨年7月のウィンブルドン選手権で初優勝し、四大大会を全て制す「生涯グランドスラム」を達成した。「夢が叶った東京パラリンピック後から引退についてはずっと考えており、昨年念願のウィンブルドンタイトルを獲得してからは、ツアーで使うエネルギーが残り僅かである事を感じる日々でした。昨年10回目の年間王者になった事で、もう十分やりきったという感情が高まり、決意した次第です」と明かした。
2月7日に記者会見を開く予定。「2006年に初めて世界一位になってから17年。最後まで世界一位のままでの引退はカッコつけすぎと言われるかもしれませんが、許して下さい(笑)」とつづった。
国枝慎吾(くにえだ・しんご)1984年2月21日、千葉県出身。9歳の時に脊髄腫瘍を発症し車いす生活に。母の勧めで11歳の時に車いすテニスを始める。パラリンピックは5大会連続出場。ダブルスは04年アテネ金、08年北京と16年リオデジャネイロで銅。シングルスは北京と12年ロンドン、21年東京で金。09年に車いすテニス選手として日本人初のプロ転向を宣言した。