卓球・石川佳純が現役引退を電撃発表 4月のWTTマカオ大会で区切り「やり切った思いが強く」「たくさんの夢を叶えられ幸せ」
卓球女子で五輪3大会出場の石川佳純(30)=全農=が1日、自身のインスタグラムを更新し、現役引退を電撃発表した。4月に出場していたWTTマカオ大会を最後に引退することを決めたといい、「大会ごとに『この試合が最後になるかもしれない』と思いながら臨み、今、自分の中ではやり切ったという思いが強く、引退を決意した次第です」とつづった。
石川は両親の影響で、7歳から卓球を始めた。小学生時代から全国大会で活躍し、「愛ちゃん二世」として脚光を浴びた。14歳で日本代表入りし、五輪では12年ロンドン、16年リオデジャネイロ、21年東京と3大会連続で団体戦メダル獲得に貢献。全日本選手権では、現役最多5度の日本一に輝いている。
集大成と位置づけた東京五輪を終え、24年パリ五輪挑戦は明言していなかった。今月20日開幕の世界選手権個人戦(南アフリカ・ダーバン)への出場を目標に掲げていたが、昨年12月までの選考ポイントで代表圏内の5番手以内に入れず落選。それでも今年1月の全日本選手権では4強入りし、最新の世界ランクも11位と世界トップレベルを示していたが、30歳でラケットを置く決意を固めた。
「現役生活23年間にはたくさんの素晴らしい経験がありました。オリンピックでは3大会連続でのメダル獲得。全日本選手権では5度の優勝。そして(2017年)混合ダブルスでの世界一。14歳から日本代表として国際大会に参加させていただき、長い間、世界のトップレベルで戦ったこと、たくさんの夢をかなえられたことを幸せに思います」と振り返り、「皆さま、たくさんの応援を本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちを記載。5月18日に記者会見を開くことも報告した。
◇石川佳純(いしかわ・かすみ)1993年2月23日、山口市出身。両親の影響で7歳から卓球を始めた。五輪は12年ロンドン大会で団体銀メダルを獲得し、シングルス4位。16年リオデジャネイロ大会は団体銅メダル。東京五輪では日本選手団の副主将を務め、団体では3大会連続のメダルとなる銀メダルを獲得した。左利き。157センチ。