鍵山優真 男子SP痛恨転倒で2位発進 大きく遠のいた頂点「悔しいが、全力で頑張れた」

 「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、グルノーブル)

 男子SPは昨年3位の鍵山優真(21)=オリエンタルバイオ・中京大=が93・49点で2位につけ、2年ぶり出場の佐藤駿(エームサービス・明大)は86・28点で4位発進。世界王者のイリア・マリニン(米国)が105・43点で首位に立った。

 SP冒頭の4回転サルコーで、鍵山は軽やかに踏み切った。回転軸にぶれはない。鮮やかに成功したかと思われた着氷直後に、落とし穴は待っていた。「重心の乗せ方がずれてしまった」と転倒。難敵マリニンに約12点の大差をつけられ、初の頂点は大きく遠のいた。

 「悔しいが、全力で頑張れた」と悲愴(ひそう)感がないことが救い。4回転-3回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は出来栄えで高い評価を得た。緩急をつけた滑りで、サイモン&ガーファンクルの名曲「サウンド・オブ・サイレンス」をしっとりと演じた。

 11月の試合では優勝を意識し過ぎたフリーで崩れ、大泣きした。苦い経験を踏まえ「自分自身との勝負」と日本の新エース。GPで失敗が続いた課題の4回転フリップ成功へ、集中を高める。

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