ラグビー・神戸 大震災から30年目の節目に今季2勝目 レタリック主将「復興のためにハードワークした人をリスペクトする戦いを」
「ラグビー・NTTリーグワン、神戸50-22浦安」(19日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸は7トライで3試合ぶりの白星、今季2勝目を挙げた。前半3分にLOブロディ・レタリック共同主将のトライで先制すると、WTB松永貫汰がハットトリックの活躍をみせた。後半開始直後には7点差まで迫られたが、この試合から復帰したSOブリン・ガットランドが7本のキックを決めるなどゲームコントロールした。
この日は「神戸新聞デー」と銘打たれ、阪神・淡路大震災から30年を迎えた1月17日以降、ホームで初めての試合となった。大事な節目の試合で、「希望の灯り」をイメージした黒地に水玉模様を配した特別ジャージーを着用して挑んだ。
レタリックは「この1週間を通じて、自分たちにとってどれくらい大事な試合かを感じていた。3つのグループに別れて東遊園地(神戸市)の1・17のつどいに訪問することができたし、チーム内で話していたのは、誇りに思えるパフォーマンスをしようということ。当時、復興のためにハードワークした人をリスペクトする戦いをしようと思っていた。やるべきことをしっかり行動として見せられたと思う」と阪神・淡路大震災のイベントで感じた気持ちを胸にプレーした。
デイブ・レイニーHCも「30年前この素晴らしい街がどれほどダメージを負ったかを理解して、自分たちはどれだけこの街に貢献できるかを考えることが大事。忘れない、風化させない役割を担っている」とこの勝利の意義を口にした。