卓球 国内大会重視のパリ五輪代表選考「7割マイナス意見」アスリート委員会から意見
日本卓球協会は15日、都内で理事会を行い、一部を報道陣に公開した。12年ロンドン五輪代表の平野早矢香理事は、アスリート委員会で議論されたパリ五輪代表の選考方式について所感を報告。「7割ぐらいが今回の選考に対してマイナス意見」と明かした。
従来の世界ランキング方式から、国内大会を重視したポイント制の代表選考基準となったパリ五輪。女子シングルスの代表争いは特に過熱し、大きな注目を見せた。平野理事は「メディア露出増加、全選手にチャンスが平等にあったこと、選手の競技力向上」のメリットを挙げつつ、デメリットには「試合日程の過密さ、国内大会重視ゆえの海外選手対策の難しさ、選考レース終盤に選手に生じた代表入りに向けた温度差」などを挙げた。
現在はアスリート委員会内での意見にとどまっているため、今後は代表選手に向けた五輪選考に関するアンケートを実施予定だという。報告を受けた馬場美香強化本部長は、「(意見を)参考に今後の選考基準を考えていきたい」と受け止めた。28年ロサンゼルス五輪の代表選考に向けた世界ランキング重視か、国内大会重視かの方向性について「遅くとも今年中に決めたい。できれば早めに出したい」と話した。