カーリング・日本女子、五輪枠獲得に黄信号 米国に痛すぎる逆転負けで4敗目 最終エンドに4失点、決勝T進出遠のく1敗
「カーリング・女子世界選手権」(18日、議政府)
来年のミラノ・コルティナ五輪の出場枠をかけた大会の1次リーグが行われ、世界ランキング5位で日本代表のフォルティウスは、同6位の米国に6-9で敗れ、通算2勝4敗とし、上位6チームが進む決勝トーナメント進出に黄信号が灯った。
日本は0-1で迎えた第3エンド。優位な後攻だったが、スキップ吉村紗也香のラストショットが曲がりきらず、痛恨のスルー。2点スチールを許し、後手に回った。第6エンドに2点を奪って追いすがると、続く第7エンドに不利な先攻で1点スチールに成功し、同点に追いついた。更に第9エンドに2点を奪い、逆転に成功。1点リードで最終エンドを迎えた。しかし、不利な展開となると、米国に4点のビッグエンドを献上し、逆転で敗れた。
13カ国で争われた直近3大会で決勝トーナメント進出のボーダーは24年が6勝6敗(同勝敗で2チームが並び、直接対決の結果で1チームが進出)、23年が7勝5敗、22年が7勝5敗となっている。日本は19日に世界ランク9位のデンマーク、同7位のスコットランドと対戦。20日は同2位のカナダ、21日は同4位のスコットランドという格上との対戦も残しており、厳しい状況に追い込まれた。
1次リーグは出場13カ国が総当たりで争い、上位6チームが突破。1、2位が準決勝に進出、3~6位は4強入りを懸けてプレーオフに臨む。五輪出場枠は開催国のイタリアを含めて10。昨年大会と今大会の成績に応じたポイントで7チームを決定。残り2枠は12月の世界最終予選で決定する。SC軽井沢クが出場した昨年大会は日本は11位で、今大会は上位進出が求められる。
日本は初戦で地元韓国に惜敗。16日はミラノ五輪開催国のイタリアに快勝したが、世界ランク17位の中国に痛恨の敗戦。17日は世界ランク20位のリトアニアに勝利し、同1位のスイスに敗れ、2勝3敗となっていた。