JOCが選手への誹謗中傷対策窓口を設置 SNS投稿削除や法的措置をサポート 東京五輪が発端、尾縣専務理事「沈静化してない」
日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会(JPC)は25日、都内で会見し、インターネット上でのアスリートへの誹謗(ひぼう)中傷に対する相談窓口「ホットライン」を設置した。対象はJOC、JPCそれぞれの強化指定選手等で、SNSの悪質な投稿削除や法的措置などのサポートを行う。JOCの尾縣貢専務理事は「私たちは東京五輪でSNSによる誹謗中傷にひどく苦しむアスリートがいたことに非常に心を痛めた。JOCとして対策を講じてきたが、まだ誹謗中傷は沈静化していない。26年ミラノ・コルティナ、28年ロサンゼルスに向かって、アスリートが安心して競技に取り組める環境をつくり、アスリートやスポーツの価値を守りたい」と述べた。
2021年夏の東京五輪・パラリンピックで、SNSやインターネット等での選手への誹謗(ひぼう)中傷が顕在化したことが発端。今回設置するホットラインでは、SNS運営事業者に対する投稿の削除依頼や、投稿者に対する警告、また法的措置を講じる場合の支援や法的分析など、窓口担当者が弁護士と連携しながら被害を受けたアスリートへのサポートを行う。