横綱と暴行…思い出すあの力士
横綱・日馬富士が貴ノ岩を暴行し大問題となっている。横綱と暴行…思い出すのは7年前、朝青龍引退の引き金となった一般男性への暴行。その経緯を振り返ってみた。
公開日:2017.11.14
【2010年1月30日デイリースポーツ紙面より】 暴行騒動の渦中にある大相撲の横綱朝青龍(29)=高砂=が最大の“擁護派”に見捨てられた。29日、横綱審議委員会(横審)の鶴田卓彦委員長(82)が一連の騒動を受け、日本相撲協会を緊急訪問して武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)と会談。新メンバーによる理事会が開かれ、朝青龍への処罰が予想される2月4日にも臨時横審を招集する意向を示した。鶴田委員長は朝青龍批判派が多い横審にあって数少ない擁護派だった。最大の味方ともいえる人物が「かばってきたけれども、人に迷惑をかけてこなかったから。(今回は)寛大といってもそうはいかない」と態度を一変させた事実は重い。
【2010年2月1日】高砂親方が擁護「朝青は記憶ない。マネジャーが嘘ついた」
【2010年2月1日デイリースポーツ紙面より】 横綱朝青龍(29)=高砂=の知人男性への暴行騒動を受け、師匠の高砂親方(元大関朝潮)が1月31日、暴行の事実に否定的な見解を示した。東京・両国国技館で高砂親方と朝青龍が、一門の九重親方(元横綱千代の富士)らに状況を説明。高砂親方は、朝青龍が当時、泥酔状態のため事件に関する記憶がないことを主張。返す刀で「自分が殴られた」という虚偽報告をしたとして、朝青龍の個人マネジャー・一宮章広氏(31)を非難した。
【2010年2月2日】無期限謹慎処分
【2010年2月2日デイリースポーツ紙面より】 暴行騒動の渦中にある横綱朝青龍(29)=高砂=に対し、無期限の“謹慎処分”が1日、科せられた。この日、理事選後の理事会で騒動の全容を究明する「調査委員会」設立が決定。委員長に就任した友綱親方(元関脇魁輝)が朝青龍のモンゴル帰国やテレビ・イベントの出演の禁止を明言した。騒動の報告書を提出した師匠の高砂親方(元大関朝潮)にも指示を出した。