30歳の1年生・元日本代表 渡辺和也が箱根駅伝に挑む!

 お正月の風物詩・箱根駅伝が近づいてきた。今回、異例の存在と言えるのが、東京国際大の30歳1年生・渡辺和也だ。世界陸上にも出場した実績のある選手が実業団を退社して、大学生に。その挑戦に注目が集まる。

公開日:2017.12.21

 兵庫県の名門・報徳学園高校の出身。2年連続で全国高校駅伝に出場し、高3時には3区で8人を抜く区間2位。1学年上には箱根駅伝でも活躍した北京五輪代表の竹沢健介がいた。

2004年、報徳高時代の渡辺和也(c)神戸新聞

 高校卒業後は、箱根駅伝に出場できる関東の大学には進まず、地元兵庫県の山陽特殊製鋼に就職した。

2008年 日本選手権1500㍍ 日本一目前に転倒…北京五輪逃す

2008年の日本選手権男子1500㍍ ゴール直前で転倒し優勝逃した山陽特殊製鋼の渡辺和也

 独走Vかと思われた最後の直線で脚が痙攣し転倒、8位に終わった。北京五輪の日本代表になる可能性があったが、逃してしまう。

2011年にブレーク!5000㍍13分23秒15、1万㍍27分47秒79、大邸世界陸上に出場

2011年、四国電力時代の渡辺和也

 四国電力に移籍してブレーク。11年5月に行われた大会「ゴールデンゲームズinのべおか」では、5000㍍で当時日本歴代8位の13分23秒15をマーク。ラストの直線で外国人選手3人をまとめてぶち抜き、強烈な印象を残した。また、6月の日本選手権5000㍍で優勝、磨き上げたスピードで初の日本一になった。この年に出した5000㍍と1万㍍のベストタイムは、今回の箱根駅伝エントリーメンバーの中でトップだ。

世陸でも転倒…決勝進出ならず

 11年9月1日に開催された大邸世界陸上男子5000㍍予選で、中盤にほかの選手と接触して転倒。後半は完全に失速し14分20秒62で予選落ちとなった。

2013年4月2日デイリースポーツ紙面

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