尾崎1アンダーで初V 早くも連覇宣言
「第37回トップアマゴルフトーナメント・最終日」(9日、高松CC=パー70)
男子の部は、尾崎竜二(37)=阿南=が4バーディー、4ボギーの70で回り、通算1アンダーで大会初優勝を飾った。初日首位の鎌田賢二(金城)が1打差の2位。通算1オーバーの3位に、14歳の杉原大河(東徳島)、15歳の栗本和博(琴平)の10代コンビが食い込む健闘を見せた。女子の部は、阿部実里(香川西高3年)が通算7オーバーで優勝した。
コースに咲き誇る桜と同じ薄いピンク色のウエアを身にまとった尾崎が、2日間の熱戦を制した。1打差の2位から逆転で大会初制覇。「まさか優勝できるとは思っていなかった。びっくりです」。勝者は充実感を漂わせた。
ハーフターンの直後、一気に勝負を決めた。10番で10メートルのバーディーパットを沈めて「気持ちが乗った」。11番では2・5メートルをねじ込み、12番パー5では2打目をグリーン手前20ヤードまで運ぶと、3打目を1・5メートルにつけて3連続バーディー。同組で回る初日首位の鎌田を突き放した。
終盤の14、15、18番でボギーをたたき、最後は1打差の決着となった。「ちょっと欲が出たかな」と苦笑いを浮かべたが、ただ1人、2日間通算でアンダーパーの内容に「上出来」と胸を張った。
2003年から本格的に競技に参戦し始め、11、13年に四国ミッドアマ優勝。12年には全日本パブリックミッドアマを制した。176センチのスリムな体から放つドライバーの飛距離は270ヤード。今大会は好調のアプローチ、パットを軸に難コースを攻略した。
表彰式の優勝スピーチでは、2つの目標を掲げた。
1つは「もう1回、日本アマに出ること」。03、04年に出場した最高峰の舞台は2度とも予選落ち。その壁を突破し、マッチプレーの戦いに進むことがゴルファーとしての大きな夢だ。
もう1つが「大会連覇」。四国を代表するトップアマとして円熟期に入った37歳は、来年も桜の下で笑うために日々、技を磨く。