「伊藤園レディース・第１日」（１４日、グレートアイランドＣ＝パー７２）

　鈴木愛（２０）＝フリー＝が６バーディー、１ボギーの６７で回り首位に立った。１打差の２位に成田美寿々、原江里菜ら６人が続いた。有村智恵は７０で賞金ランキング２位のイ・ボミ（韓国）らとともに１７位、昨年優勝の横峯さくらは７１で３４位。賞金ランク首位のアン・ソンジュ（韓国）は７３で５７位と出遅れた。

　９月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアー初優勝を果たした鈴木が勢いを持続している。６バーディーを奪い「今日のショットは１００点以上。パットもよく入ってくれた」と自画自賛の６７。２番で３メートルのパットを沈めると３番では５０センチにぴたりとつけて連続バーディー。終盤、左側に池があり距離も長い１７、１８番も連続バーディーで締めくくった。

　プロ２年目、２０歳の成長株だ。「同じ組の成田さんが４アンダーだったので」とライバル心もスコアにつながった。成田は昨年のプロテストでともに合格。既にツアー５勝と先を行く二つ年上の同期生を「少し意識します」と明かす。

　徳島県出身で、よりよい練習環境を求め鳥取・倉吉北高に進んだ経歴を持つ。生まれ育った四国への思い入れは強く、初優勝の後、すぐに「次の目標はエリエール」と狙いを定めた。この大会で今季２勝目を挙げ、次週に香川県で行われる大王製紙エリエール・レディースでの“凱旋（がいせん）”を目指す。