藤田さいき 改名効果で5位浮上
「女子ゴルフ・ダイキンオーキッドレディース・第3日」(5日、琉球GC=パー72)
11位から出た藤田さいき(30)=チェリーゴルフ=が5バーディー、2ボギーで、この日唯一の60台となる69をマークし、通算3アンダーの5位に浮上した。首位タイから出た西山ゆかり(33)=アマダホールディングス=が70で回り、通算6アンダーで単独首位に立った。2打差の2位に松森彩夏ら3人が続いた。
改名効果が早速表れた。藤田は今季、登録名を「幸希」から「さいき」に変更した。動機は多い。昨年11月で30歳になったこと。プロ入りして初めてクラブ契約がフリーになったこと。「3文字に憧れていた」こと。漢字を「さいきと読んでくれない。こうきとか、ゆきとか」…。
結果、平仮名にすると、姓名判断も良くなった。「漢字のころよりプロゴルファー的になりました。鈍感になれるというか」。これまではギャラリーの物音もよく気になるような「神経質でした」という反省もあり、おおらかにプレーしたい思いと名前が合致した。
15番ではティーショットが左の木にあたり、真左に跳ねて池に入る不運。そこも「仕方ない」と“鈍感”に構えると、ドロップしての3打目、ピンまで170ヤードを6番アイアンで乗せ、5メートルのパットを決めるナイスパーだ。強い風雨にも慌てず騒がずの3アンダー。2011年富士通レディース以来、6度目の優勝は鈍感力でつかみ取る。