比嘉 姉妹タッグで3差8位好発進
「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース・第1日」(27日、鳴門GC36=パー72)
昨年、シード落ちのどん底を味わった比嘉真美子(22)=ジブラルタ生命保険=が27日、3バーディー、1ボギーの70で回り、首位と3打差の8位と好スタート。ゴルフは素人の実姉をキャディーに“姉妹タッグ”で3年ぶりの復活Vを目指す。5アンダーの首位には全美貞(韓国)が立ち、1打差の2位に成田美寿々ら4人が続いた。
復活への光が見えた。比嘉が最終18番こそボギーとしたが、2番で3メートルのチャンスを決めるなど17番まで3バーディーでV圏内発進だ。「最後のボギーも風の判断を誤ってしまっただけで、かなりいい、納得のいくショットだった。今日はすごく手応えを感じるゴルフができた」
アマ女王からプロ転向後は新人タイトルを総なめ。しかし、プロ4年目の昨季は17戦連続予選落ちを喫するなど泥沼にはまり、賞金ランク95位でシード落ちした。それでも「一流になるために一度は通らなければならない道」と自身を戒め、年末の最終予選会(QT)で18位に入り、今季出場権を確保した。
今大会で初キャディーを務めるのは実姉・久美子さん(28)。ゴルフはズブの素人で普段はマネジャーとして帯同しているが、実は久美子さん、米女子ツアーで横峯さくらのバッグを担ぐフランス人のフロリアン・ロドリゲスさん(26)と婚約中で、キャディー業は心得ている。妹も「最高です。姉は大変だと思うけど、シビアな場面、神経質になるところでもリラックスできる」と感謝する。
ゴルフ界きっての“スー女(相撲好き女子)”としても知られる比嘉。大相撲5月場所も2、9日目と両国国技館で熱戦を見守った。“姉妹タッグ”で復活Vをつかみ取り、今度は自分の土俵で勝ち名乗りを受ける。