松山英樹、まさかの全英オープン予選落ち…悔しさ隠し「収穫はない」
「男子ゴルフ・全英オープン・第2日」(20日、カーヌスティ・リンクス=パー71)
メジャー初制覇を狙った松山英樹(26)=LEXUS=は18番で痛恨のトリプルボギーが響いて71と伸ばせず、通算4オーバーで予選カットラインに1打及ばず、メジャーでは2年ぶりに予選落ちした。川村昌弘は67をマークし、2オーバーの52位で決勝ラウンドに進出。日本勢最高の通算1オーバーだった池田勇太、小平智と、同3オーバーの宮里優作も予選を通過した。
18番を引き揚げる松山の顔は生気を失っていた。すでに、メジャーでは2年前の全英オープン以来の予選落ちを覚悟していた。
まさかのOBだった。フェアウエー左ラフから左足上がりの2打目は、ピンまで残り約200ヤード。グリーン手前は「バリーバーン」と呼ばれる小川が横切る。打球は、OB境界線のフェンスを越えて観衆の中に消えた。再び確認できた時はバリーバーンに沈んでいた。
「あそこでグリーンを狙わない選手はいない。何でトリプルボギーになったのか分からない」
6、8番は5メートルのパットがカップに蹴られる不運。それでも、14番パー5では7メートルのイーグルを決め、今大会初めてガッツポーズが出た。16番でも2メートルを流し込んだ。
スタート時4オーバーから1オーバーにまで巻き返し予選通過をほぼ確実にしていた。それだけに18番の代償は大きかった。「収穫はない。アメリカに早く帰って練習する」と悔しさを押し隠した。