「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ」（５日開幕、茨城ＧＣ西Ｃ＝パー７２）

　女子ゴルフの国内メジャー初戦、ワールド・サロンパス・カップが５日、茨城県つくばみらい市の茨城ＧＣ西Ｃで開幕する。３日は国内メジャー５０試合目の出場で初のメジャー制覇を目指す上田桃子（３５）＝ＺＯＺＯ＝らが練習ラウンドを行うなどして調整した。

　今度こそ勝つ。上田は５０度目のメジャー挑戦について「５０回出ても優勝できていないというのは、あらためて自分への挑戦だと思う。バチバチ優勝は意識してる」。この日はインの９ホールをラウンド後、予定より長くパッティングや１００ヤード以内のショット練習に時間を費やした。

　以前は毎週の試合を大事にする気持ちもあり、周囲からの年４度の期待に「勝たなきゃいけない」と感じていた。それが今は「勝ちたい」に変わった。

　「１５年以上、恵まれた環境でプレーしてきた。だからこそメジャーに勝ったら、また違った『こんなところがさらに素晴らしかったんだ』と気づくかもしれない。勝ってそれを分かりたい」

　西コースでは２０１１年、単独首位で迎えた母の日の最終日に崩れ４位に終わった。沈んだ気持ちで最終１８番を迎えたが、キャディーから「お母さんにささげる一打を打とうよ」と励まされ発奮。グリーンサイドで見守った母・八重子さんの前でベタピンにつけ、バーディーで締めた。

　今週も最終日は母の日。「まずちゃんと力を出すことにフォーカスして。その結果、最終日がいい日になるといい」。今年は優勝を決める最後の一打にしてみせる。