池田勇太 謎の首痛押して首位発進 3年ぶりVへ「やってやろうという気持ち」
「男子ゴルフ・ANAオープン・第1日」(15日、札幌GC輪厚C=パー72)
3年ぶりの優勝を目指すツアー通算21勝の池田勇太(36)=フリー=が8バーディー、ボギーなしの64で回り、首位に立った。未勝利の亀代順哉も8バーディー、ボギーなしの64で首位。石川遼は6バーディー、ボギーなしで首位と2打差の8位につけた。
強い池田が復活の兆しだ。最終18番パー4の第2打、残り111ヤードからベタピンにつけてバーディーで締めた。「ショットがすごくいい感じ。復帰戦だったけれど、きちっとアジャストできた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
首の痛みを発症させたのは8月19日、長嶋茂雄招待セガサミー杯2日目のプレー中。病院に行ったが、詳しい症状名や原因は分からない。「ゴルフ場は自分の仕事場。休みたくない」。はり治療などを受けながら翌週も出たが予選落ちした。
炎症は左半身全体に広がり2週間欠場した。「一時は全く首が動かなかった。普通の生活に戻すのに1週間かかった」という。今大会も怖さはあったが、2日間練習ラウンドしてみると何とかプレーできた。
過去2度優勝している相性のいい大会。19年のミズノオープンを最後に頂点から遠ざかっている。「久しぶりの試合だから、やってやろうという気持ち。でも、この代償は必ず出るだろうけどね」と、慎重な足取りでクラブハウスに消えた。