片岡尚之 通算20アンダー2位 大スランプから復活の兆し「次こそは優勝を」

 日本勢トップの2位と健闘した片岡
 15番でショットを放つ片岡尚之
2枚

 「男子ゴルフ・長嶋茂雄招待セガサミー・カップ・最終日」(2日、ザ・ノースカントリーGC=パー72)

 2位から出た片岡尚之(25)=CSテクノロジー=は6バーディー、1ボギーの67とスコアを伸ばし通算20アンダーとしたが、首位と3打差の2位に終わった。首位から出たジェイブ・クルーガー(南アフリカ)が通算23アンダーの大会新記録265をマークし、2019年9月のシンハン・ドンヘ・オープン以来4年ぶりのツアー2勝目を挙げた。

 北海道江別市出身、道産子の片岡が地元で復活の兆しを見せた。首位と4打差で迎えた最終18番パー5。この時点で逆転優勝はほぼ不可能だったが、残り110ヤードから52度のウエッジで放った第3打がピンそば1メートルにつき、意地のバーディーとした。

 2年前に23歳の若さでツアー初優勝を果たした北のホープ。昨年も日本プロ選手権を2位と高い実力を示してきた。しかし、今季初戦から棄権を含み5戦連続予選落ち。ショットがまっすぐ飛ばず「100ヤード右に行ったり左に行ったり。辞めたくなりますよね」と大スランプに陥った。

 だが、一時の不振から脱却しつつある。この日も後半こそティーショットが乱れて伸ばしきれなかったが、前半から猛攻。6番ではチップインバーディーで一時首位に並んだ。

 大会前にぎっくり腰を発症するなど、トラブルを抱えながらも大健闘。「自信を持って打てるショットもあったり、徐々に増えてきている」と表情は暗くない。

 次戦は27日開幕の日本プロ選手権。今年は北海道の恵庭CCで行われるだけに「応援してくださる方も多いと思うので次こそは優勝を」。再び地元を沸かせ、大勲章を手に入れてみせる。

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