女子ゴルフの青木瀬令奈（３０）＝リシャール・ミル＝が８日、都内のヴィクトリア新宿店でトークショーを行った。来季は「１億円プレーヤーを目指したい」と目標を掲げた。

　今季は３月のＴポイント×ＥＮＥＯＳと１１月の大王製紙エリエール・レディースで優勝し、年間複数Ｖの目標を達成した。獲得賞金もキャリアハイの７９５５万４３１８円としたが「１億円プレーヤーは聞き映えもいいし、自分もそう言えるように。そこはお金にこだわる」と笑顔で明かした。

　到達には約２０００万円を上積みする必要がある。「３勝以上しないと見えてこない数字」とし「今年は優勝した翌週の成績が悪かった」という反省を来季の課題にする。

　「優勝の翌週は体調を崩すことが多かった。体力はそんなに影響がないが、気力が回復しなかった」。今季２週連続優勝を果たした山下美夢有や岩井明愛を「リスペクトしている」といい「来年は優勝した翌週に、優勝とまではいかなくても優勝争いができるように。そのためにもまず１勝しないと」。それができれば年間３勝以上も見えてくる。

　今季最終戦のツアー選手権リコー杯最終日には、ラウンド中にキャディーの大西翔太コーチと「もう来年は始まってるよね」と話した。１２月は「２０２４年のゼロ月という言い方をしている」と位置付け、すでに来季へ向けたトレーニングを開始している。

　テーマは「同じような振り感で出力を上げる」。ちょうど１年前から指導を受ける斎藤大介トレーナーとのトレーニングは、今季開幕直前の数値がマックスで１２月中にそのデータまで戻すのが今の目標。そうすれば今季以上の状態で来季開幕を迎えられるはずだ。

　１１月の今季２勝目の後に普段は我慢しているお酒や美容院を解禁すると宣言したが「まだしていない」。どこまでもストイックな青木の辞書にシーズンオフという言葉はない。