加藤登紀子、坂本龍一ら原発再稼働に批判

 東日本大震災の追悼イベント「Peace On Earth」が11日、東京・日比谷公園で開催され、歌手の加藤登紀子(69)、音楽家の坂本龍一(61)、ロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション」の後藤正文(36)、作家のC.W.ニコル氏(72)らが参加した。

 発生時刻の午後2時46分には約3000人が集結。加藤が「亡くなった人のこと、その命の1つ1つがとても大切だということを思いましょう」と話し、ニコル氏の発声で、参加者と1分間の黙とうをささげた。

 加藤は「いつも国の方向性はわたしたちの意向を無視してきた。今それが大変な勢いを持ってきた」と、安倍政権が原子力発電所の再稼働にかじを切ったことを批判。「(被災者を)応援するネットワークを作っていくことが課題」「(福島県の子どもを守っている親たちを)社会が孤立させないように」と、被災者への思いも示した。

 また、娘で半農半歌手のYae(37)と「アメイジング・グレイス」を歌い上げた。この日のイベントは、ステージの電力をすべて太陽光発電でまかなった。

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