警視庁は１１日までに、サッカー日本代表がワールドカップ（Ｗ杯）出場を決めた４日夜、東京・渋谷でユーモアを交えて若者にマナーを守るよう呼び掛け「ＤＪポリス」と話題になった第９機動隊広報係の２０代の男性隊員ら２人に、警視総監賞を授与することを決めた。授与は１３日の予定。

　警視庁によると、ほかに受賞するのは同じ広報係の２０代の女性隊員。雑踏警備の功績による総監賞は初めて。巧みな話術でサポーターの心をとらえ、混乱や事故なく誘導したことが評価された。

　男性隊員らは４日夜、渋谷駅前スクランブル交差点で、集まったサポーターらに「皆さんは１２番目の選手です」「怖い顔をしたお巡りさんも、心の中ではＷ杯出場を喜んでいます」などと呼び掛け誘導。交差点を走りだす人には「そういう行動はイエローカードです」とやんわり注意した。軽妙な語り口がインターネット上で話題となった。

　警視総監賞は事件の摘発などで功績があった警視庁警察官らに贈られ、毎月約３００人が受賞している。