松田聖子、100回目の武道館公演に涙
歌手の松田聖子(51)が7日、女性アーティストとして初となる通算100回目の東京・日本武道館コンサートを行った。ファンからの祝福の拍手に歓喜の涙をこぼしながら、「皆さんと私の歴史、歩み、皆さんと一緒の100回です。おめでとうございます」と感謝のあいさつ。アンコールでは、1982年12月25日の初武道館公演のVTRを上映し、当時と同じ赤と金のフリフリドレス姿も披露した。
AKB48が国民的な関心を集め、NHK朝ドラ「あまちゃん」のGMT47がお茶の間の話題をさらっても、“元祖アイドル”の存在感は抜群だ。デビュー34年目の聖子が打ち立てたのは、女性アーティストでは初となる武道館公演100回の金字塔。ロック歌手・矢沢永吉(63)の122回に次ぐ、史上2人目の大台到達となった。
「100回の回数、すばらしい場所でコンサートをやらせていただき、うれしく思います。初めて立たせていただいたのは、82年12月25日、土曜日でした。もしかしてその時、来てた人もいらっしゃるかな?」とファン1万人に問いかけると、アリーナ席だけで数十人から手が挙がった。「まだ皆さん、お小さかったんでしょうね」と時の流れをかみしめた。
メモリアルステージにふさわしい、この日限りのサプライズ演出も用意した。初武道館のVTRを上映し、大型スクリーンで“20歳の聖子ちゃん”が当時のアンコール定番曲「Only My Love」を歌うのに合わせて、51歳の聖子は、同じ金と赤のフリフリ衣装に『聖子ちゃんカット』のウイッグを着けて同曲を熱唱。31年前の自分と競演を果たした。
娘で女優の神田沙也加(26)も、花束を持って祝福に駆けつけた。聖子は代表曲「赤いスイートピー」「青い珊瑚礁」など23曲を歌い上げ、衣装は白とピンクのメイド風ファッションや、背中が大きく開いたドレスなど7変化を見せた。
感極まって何度も涙を流す一方で、セットの階段を駆け上がりながらずっこけるシーンもあったが、これもご愛敬。女性アイドルの先駆者は、まだまだ元気いっぱいだ。