たかじんさん代表曲 大阪環状線に導入
JR西日本は1日、大阪駅の大阪環状線ホームの発車メロディーに故やしきたかじんさんの代表曲「やっぱ好きやねん」を導入し、セレモニーを開いてお披露目した。
たかじんさんと親交の深かった落語家の桂ざこば(66)が来賓として出席。大阪駅長らと3人でスイッチを押すと、サビの部分のメロディーが、軽快に流れた。
大阪を愛してやまなかったたかじんさんの代表曲が、大阪のど真ん中ともいうべき大阪駅環状線ホームの発車メロディーとして流れた。「やっぱ好きやねん」は1986年に発売され、たかじんさんが“大阪を歌う歌手”として世間に認識された曲でもある。
セレモニーには、たかじんさんと親交の深かった落語家の桂ざこば(66)が来賓として出席。大阪駅長らとスイッチを押すと、「やっぱ好きやねん」のサビの部分のメロディーが流れ、ざこばは「たかじんてすごい人やったんやなと思った。もう(この世に)おらんけど、おめでとう!」と祝福した。
週に一度は環状線で大阪駅に来るという大阪市都島区の無職吉福捷三さん(70)は「個性あるやん。これは絶対ええよ」と納得の表情を見せた。
発車メロディーへの導入は、JR西が進めている「大阪環状線改造プロジェクト」の一環。環状線の全19駅にそれぞれ異なる発車メロディーの導入を進めており、大阪駅は森ノ宮駅の「森のくまさん」、西九条駅の「アメリカン・パトロール」、京橋駅の「大阪うまいもんの歌」に続き4カ所目。
JR西の倉坂昇治近畿統括本部大阪支社長は「大阪を一番愛してくれた人の代表曲で、お客さまをお出迎えするのにふさわしいと思った。(メロディーを聴いて)涙が出そう」と感激した様子で話した。
たかじんさんは今年1月3日に亡くなったが、このセレモニーを天国からながめていることだろう。