稲葉友 喜劇に挑戦に意欲満々
ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの09年グランプリ受賞者で俳優の稲葉友(21)が、7月10日から舞台「フランダースの負け犬」(東京・新宿のシアターサンモールで21日まで)に出演する。
溝端淳平(25)らを輩出し、若手俳優の登竜門となっているジュノンボーイ。稲葉は11年12月からほぼ休みなく舞台に出演し続けてきた“会いに行ける貴公子”だ。
初めは芝居が嫌いだった。甘いマスクの高校生は、とんとん拍子で芸能界入りし、苦しんだ。まず、事務所のレッスンからして「死ぬほどつまらなかった」と、ぶっちゃけるほど。芝居や大喜利、リポーターのまねごと…。「何やってんだろ、オレって、と思ってました」。週に映画6本と小説3冊の感想文を書く課題もあったという。
役者の面白さを感じ始めたのは、11年公開の初出演映画で同世代の俳優、池松壮亮(23)と出会ってから。「うまくなって一緒にやったら、どれだけ楽しいんだろうって」。気付けば、役者を辞めた自分がイメージできなくなっていた。
現在は「フランダース‐」の舞台稽古の真っ最中。ドイツ将校たちが繰り広げる喜劇への挑戦に「意外な役どころをいただいたので、応えたい」。マイナスから始まった俳優道を真っすぐに進んでいく。