プロレスラーの天龍源一郎（６５）が、女性６人バンド「Ｇａｃｈａｒｉｃ　Ｓｐｉｎ」が６月３日に発売するシングル「Ｄｏｎ’ｔ　Ｌｅｔ　Ｍｅ　Ｄｏｗｎ」でミュージックビデオ（ＭＶ）に初出演することが２６日、分かった。最近は聞き取れないほどのガサガサ声でも話題のレジェンドが、まさかの“音楽タッグ”。ライブ出演もオファーされ、「前向きに考えるよ」と話した。

　ガチャピンの愛称を持つＧａｃｈａｒｉｃ－は、０９年に結成し、昨年メジャーデビューした。キーボードのオレオレナとドラマのはな（ともに年齢非公表）がツインボーカルを務める変則スタイルによる本格ロックとド派手なステージで人気急上昇中だ。

　第２弾シングルとなる「Ｄｏｎ’ｔ－」は、フジ系「ドラゴンボール改」のエンディング曲にも決定。ＭＶではテーマの「全力」に従い、１９７６年のプロレス界入りから３９年間全力で戦い続け、今年１１月に引退する天龍にオファーし、快諾された。

　ＭＶは初出演の天龍。最近では、聞き取れないほどのガサガサ声の持ち主としてバラエティー番組にも引っ張りだこだけに、まさかまさかの音楽界からの“挑戦状”に「戸惑っています」。それでも「演歌やカントリーは好きなんだよね。アラバマとかさ。彼女たちもリズム感がいい。頑張っている若い子には『よし、オレも』と刺激を受けるよ」と意外なツウぶりも見せた。

　ＭＶは、リングで仁王立ちする天龍に、メンバーがダンスや色仕掛けなど、さまざまな手段で攻撃を仕掛けるが…というコミカルな内容。残念ながら、天龍が歌う場面は、ない。

　怖い者知らずのメンバーから「次は歌手デビューは？」と聞かれ、「おちょくってんのか！」と一喝した天龍。それでも、キュートな笑顔で「バンドはセンターボーカルが空いてます。ライブに出演してください」と食い下がられると、思わず「前向きに考えるよ」と、聞き取りづらい声で承諾した。