相棒、科捜研、ドクターX…長寿の秘けつは「微調整」テレ朝編成部長が分析
テレビ朝日が7日、東京・港区内の同局で10月期の改編説明会を行った。今クールはテレビ朝日が誇る3本の長寿ドラマシリーズが登場。「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜、後9時)は5作目、「相棒」(水曜、後9時)はシーズン16、「科捜研の女」(木曜、後8時)に至ってはシーズン17と長期の人気作が顔を揃える。期待とロングランの秘けつを赤津一彦編成部長に聞いた。
「科捜研の女」は99年10月にシーズン1がスタート。「相棒」は00年に土曜ワイド劇場の単発ドラマとして生まれた。第1期から5年がたった「ドクターX」と合わせて赤津編成部長は「視聴者の支持と出演者・スタッフの努力のたまものではないかなと思っております」と語った。
こうした作品は「初めから長いシーズンを意図してつくったわけではない」と明かす。シーズンを重ねるにあたって、脚本家とプロデューサーが話し合って作品を練り直しているといい、「シリーズを続けながら、話し合いを続けながら微調整をして、その時代ですとか、出演者の方にフィットする番組にしているところが皆さまに長い間ご愛顧いただいているのかなと思います」と語った。
例えば、文字通り科学技術が多く登場する「科捜研の女」は、その時に応じた最先端の技術を利用しなければ、ストーリーの説得力も失われかねない。「相棒」、「ドクターX」も多くのストーリーに世情や風刺ネタが織り込まれている。こうした工夫をまとめて「視聴者の要望に応えることが一番の秘けつかなと思っております」とした。
上記の3作品は高視聴率番組としても知られている。今クールの目標を尋ねられた赤津編成部長は「いやいやいや…。いい内容のドラマをつくれば、結果的に数字はついてくるのかなと思っております」と苦笑いでかわしていた。