【記者の目】TOKIO山口、退所の覚悟なら仲間でなく事務所に願い出るべき
TOKIOの山口達也(46)が強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予処分となったことを受け、メンバーの城島茂(47)、国分太一(43)、松岡昌宏(41)、長瀬智也(39)の4人が2日、都内で涙の謝罪会見を行った。
リーダー・城島は4月30日の5人初会談で、山口から土下座で退職願を受け取ったことを告白。ジャニー喜多川社長(86)の了承を得た上で、退職願を受理するか態度は保留した。グループ解散、山口の脱退などの選択肢に、4人も答えを出せずにいる。
◇ ◇
4月26日の会見で「TOKIOに戻りたい」と復帰を願った山口の「甘さ」は退職願をメンバーに渡す姿勢にも表れていないだろうか。
退職願はジャニーズ事務所にではなく、23年共に過ごしたメンバーに託した。“仲間ならば、すぐに受理をせずに態度を保留してくれるのでは?”という淡い期待はなかったか。松岡が「ずるい」と怒るのも無理はない。4人にとっては受理すれば山口は退所。仲間を4人で切ることになる。かといって騒動を考えると、安易に退職願を取り下げるのも難しい。山口は退所の覚悟であるならば、メンバーを挟まず直接、事務所に退所を願い出てもよかったのではないだろうか。
ジャニーズ事務所にとっては、SMAPに続くグループの解散は避けたい思いだろう。国民的グループ・SMAPは25周年を迎えた2016年に解散。TOKIOは来年の25周年を前に、グループの在り方が問われている。“アイドル長寿化”が成功した一方、グループの“寿命”が25年前後で揺れている。
今後は4人体制で仕事を続けながら、山口の退職願をどう受け止めるか決めていく。厳しい判断を迫られた4人がどのような決断を下し、グループの在り方をどう考えていくのかに注目が集まる。(ジャニーズ担当=上野明彦)
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