樹木希林さん本木夫妻と3人の孫に送られ旅立つ “家族同然”浅田美代子も
15日に死去した女優・樹木希林(本名・内田啓子=うちだ・けいこ)さんの家族葬が17日、都内の斎場で営まれ、長女で女優・エッセイストの内田也哉子(42)が喪主を務め、樹木さんの夫でミュージシャンの内田裕也(78)、也哉子の夫で俳優の本木雅弘(52)、女優・浅田美代子(62)ら約30人が参列した。
本葬は30日に東京・光林寺で営まれ、病名や戒名はこの日に公表される。都内の自宅にはTBS系ドラマ「時間ですよ」で共演したタレント・堺正章(72)が弔問に訪れた。
家族葬には夫の裕也も参列した。樹木さんと裕也は73年に結婚したが、1年半後から別居生活を続けた。関係者は、斎場での裕也について「ガクッと肩を落とされた様子だった。お骨は拾われていた」と明かした。
樹木さんが8月13日に左大腿骨を骨折して手術する際、万が一に備え、裕也に「今まで悪かったわね」と電話。「こっちこそ悪かったな」と夫婦で会話していただけに、ショックは大きかったよう。
一方で本木夫妻らはき然としていたといい、自宅に戻った際、位牌は也哉子が、遺骨は本木夫妻の長男でモデルのUTA(雅樂=20)が手にしていた。
デビュー作「時間ですよ」で、悠木千帆時代の樹木さんと共演して以来、家族同然の付き合いがあった浅田も家族葬に参列した。
樹木さんの約1カ月間の入院中、ほぼ毎日そばにいたといい「身をもって死と向き合い、最後までしっかりしていた」と浅田。「車イスに乗れる状態じゃないのに、歩行器を用意しろと言ってた。(がんが)骨まで転移していたのに気丈で立派だった」。春ごろから食欲がなくなり、やせて心配していたといい、「(樹木さんは)いつも忙しそうにしていた。あちらに行っても、いろんな知り合いから声を掛けられて『こっちに来ても忙しいのね』って言ってる気がする」と語った。
樹木さんの遺作となった映画「エリカ38」(来年公開予定)に主演する浅田は、樹木さんを「母であり、姉であり、親友でもある」と表現。涙ぐみながら、「よく頑張ったねって言いたい」と言葉を絞り出した。