ロメル・アマード 鮎川誠&下山淳とのライブで「生きざまをさらけだす」

 故桑名正博さんがボーカルだったロックバンド「ファニー・カンパニー」のギタリスト、ロメル・アマードが主催するライブ「ロックンロール・ジャンボリー2018」が、鮎川誠(サンハウス、シーナ&ロケッツ)、下山淳(ルースターズ、ロックンロール・ジプシーズ)という2大ギタリストを迎えて23日、神戸チキンジョージで開催される。今年6回目を迎えるイベントや故郷・神戸、盟友の鮎川、下山への思いを、大ベテランが熱く語った。

  ◇  ◇

 きっかけは憂歌団のドラマー、島田和夫さんの死だった。ロメルは島田さんとバンド「ロメル・アマード&ザ・レッド・ドッグス」を組んでおり、「彼が神戸でイベントをやってたのね。それを遺志だけ引き継いで、俺は俺のやり方で、神戸でそういう刺激のあるイベントをやりたい、やるべきやなと思ったの」と、ロックンロール・ジャンボリーを立ち上げた。

 ロメルは東京生まれの神戸育ちで、神戸への思いは強い。

 「震災きっかけで、人間っていつ何があるかわからないなってのと、いつまでこういう音楽を自分ができるかって考えると、ライフワークとして(自分の音楽に)集中するべきやと判断したのね。それやりながら神戸のためになんかできないかなっていうのが一つの神戸を盛り上げる方法かなと思って、『ロックンロール・ジャンボリー』としてやったの。第一線の人らが、神戸に行ったらロメルがいる(から来てくれる)、それ自体も神戸のためになると思うから-そういう風に思って、10回は続けたいなと思ってる」

 これまでシーナ&ロケッツ、ブルースハーピストの故妹尾隆一郎さん、プリンセス・プリンセスの中山加奈子率いるヴードゥー・ハワイアンズ、ダンシング義隆(元誰がカバやねんロックンロールショー)、正木五郎(元上田正樹とサウス・トゥ・サウス)、ロメルと「ネイバーズ」を組むベーシストの天野SHO、沖縄のドラマー吉見大樹ら多彩な顔ぶれが出演してきた。

 中でも鮎川は、第1回から出演している。出会いは「74年かな?73年かな?ファニー・カンパニーが福岡に行った時に、サンハウスがウエルカム・バンドやった」。

 「当時はね、若いしみんなとんがってるしあんまりバンド同士の交流もないし、九州って色が濃いやないですか。けっこうアウェイ感もあったりして、あんまり話する機会もなかったんだけど。マコちゃんがシーナ&ロケッツとして東京に出てきた時に、僕らもう解散してたのかな。けっこう入れ違いになってた」

 その時は発展しなかったが、30年以上の時を経て「島田君が引き合わせて」再会。親交が急激に深まった。

 「すごく波長が合うたの。シーナも含めて。『もっと早く会ってたら色んなこと一緒にできた』-すごくそういうこと言ってくれて。すごく熱い人たちだから、すごいストレートに表現するし。喜怒哀楽もね。僕もマコちゃんって言うけど、敬意ももちろん親しみも全部込めてやから、年下にもかかわらず。それが逆にお互い近くなったみたい」

 下山とは、伝説のロックバンド「村八分」メンバーだった加藤義明をきっかけに知り合った。加藤のライブを関東は下山、関西はロメルがサポートしており、「ある時、たまたま下山君がこっちまで来たんやね。顔を合わせて、じゃあ一緒に入って2人でサポートしようって。知り合ったのはそれがきっかけかな」という経緯で親交を結んだ。

 「ルースターズとか、僕らの世代じゃないんだけど、ヨッちゃんが紹介してくれた。紹介してくれた人がそういう人やから、全然畑違いじゃないな」

 3人で臨む今年の見どころ、聴きどころを「なんで今回こういう風にしたかというと、はじめに10回やろうと思って、折り返し点に来たわけ。リセットっていうかね、スイッチ入れ直して、流れを変えるっていうか、仕切り直しをするのにいいきっかけかなと思って。下山君にしても、俺もそうだけど、マコちゃんにしても、そういう生き方しかできない3人やからね。その生きざまを-ブルースっていうか-エレキであろうが生ギターであろうがさらけだそうかな、3人で、というのが今回のコンセプト」とアピール。

 「主催者として呼ぶ人は少なくとも僕よりも第一線で、東京で活動している人たちが多いから、一生懸命、化学反応が生まれるプレイして、僕も刺激を受けるし、彼らも僕とプレイするのを楽しみにしてくれてるし、それがいつも楽しみかな。帰る時に『また呼んでね』って言葉をもらえるのがうれしい」と、送り手にとっても興趣の尽きないイベントになっているようだ。

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