羽田圭介氏、とくダネ!の芥川賞リハーサル演出に「マイナス」指摘
芥川賞作家の羽田圭介氏が16日、フジテレビ系「とくダネ!」に生出演し、この日発表される芥川賞にノミネートされている社会学者の古市憲寿氏を金屏風の前に座らせる演出をした番組サイドへ「(選考委員に)調子に乗ってると思われる」「この番組マイナスになってる」と指摘し、スタジオは騒然となった。
この日は、番組のコメンテーターでもある古市氏に、芥川賞直前の気持ちなどを聞いた。また芥川賞受賞経験のある羽田氏を迎え、発表当日をどう迎えるかなどの経験談も聞いた。
その話題の中で、番組では金屏風とイスを用意。「受賞シミュレーション」のテロップも流れ、意気込み会見と称した演出がなされた。
古市氏は「なんでこれ、金屏風なんですか?ノミネートされただけで」と苦笑い。伊藤利尋アナから「意気込みといいますか」と促されると「1年半前に個人的な事があって書いた。個人的な話で、こと沢山盛り込んで、本になったのが嬉しかった。その後のことは僕の事じゃないというか…。親戚みたいにこうやって大騒ぎしてくれるのは嬉しいが、余計な御節介というか」と古市節をとどろかせた。
小倉智昭から「余計な御節介なんですか?」と突っ込まれたが、古市氏は「わざわざ羽田さんまで呼んで…」と恐縮しきり。するとここで羽田氏から驚きの指摘がなされた。
羽田氏は「これ、古市さんが可哀想なのは、もし選考委員がこの番組をご覧になってたら、あいつ調子に乗ってるなって思って、降ろされるかもしれないんで、結構この番組マイナスになってる」と指摘。これにはスタジオも「えー!」と動揺。
続けて深澤真紀氏も「小説家の方、朝のワイドショー見ている方が多い。まじでネガティブキャンペーン(になっている)」と羽田氏に同調し、金屏風演出に苦言も。
古市氏は「メディアに取り上げてもらうことは有難いこと。その面では良かった」と苦笑しながら語ったが、深澤氏は「とくダネ!全体が親戚のおばさんおじさん化してはしゃぎすぎです」とピシャリ。伊藤アナは「ある種ファミリーとして、ファミリーから芥川賞作家が出るんじゃないかという、金屏風会見のリハーサルのつもりだったんですけど」と、応援のつもりだったと改めて説明していた。