吉本興業は２６日、反社会的組織から金銭を受け取ったとして１９日にマネジメント契約を解消し、２２日に契約解消処分を撤回した雨上がり決死隊・宮迫博之（４９）について、処分撤回を撤回する可能性があると発表した。同日発売の週刊誌「ＦＲＩＤＡＹ」が、宮迫が２０日に行った会見で否定した反社会的勢力からの金銭授受を改めて報じたことなどが原因だという。またナインティナイン・岡村隆史（４９）は自身のラジオで自らの退社をかけ、吉本トップ退陣を迫っている極楽とんぼ・加藤浩次（５０）について、「辞めさせません」と断言した。

　処分撤回すんのかい！！いや、せんのか～い！！電撃解雇処分から２日での衝撃の処分撤回から、今度はわずか４日。吉本が陥っている前代未聞の混乱状態は、さらに深まった。

　この日吉本興業は公式サイトで宮迫に関し「マネジメント契約解消の撤回についても再度検討せざるを得ない状況」と説明。理由として、複数のメディアで、宮迫が福岡金塊強奪事件で収監中の被告らから金銭を受領したことが報じられたこと、加えて同社の事情聴取にも虚偽の回答をした経験があることが挙げられた。

　宮迫は１９日発売の「ＦＲＩＤＡＹ」で、金塊強奪事件の主犯格男性と大阪市内の飲食店で会い金銭を受け取ったと報じられ、２０日の会見で否定。同社も当初、宮迫の「２０００％受け取ってない」という証言を受け入れたが、その後の報道で宮迫の回答が虚偽であった可能性が浮上した。

　また、同社関係者はデイリースポーツの取材に対し、依然として宮迫が反社会的勢力と接点を持っているという情報が大量に寄せられていると回答。それらも勘案され、“解雇撤回の撤回”という珍事を招きかねない展開となった。

　同社はサイトで「宮迫氏の主張を信じ、同じテーブルについて頂けるよう、引き続き打診を続けていきたい」と説明。関係者によると、現状では宮迫への連絡は試みているものの、繋がっていない状態だという。関係者は「とにかく、ご本人に話を聞いてみないことには先に進まない。できれば弁護士ではなくご本人と直接やり取りをしたい」と話した。

　笑うに笑えぬドタバタの中、宮迫か、報道か、「どちらを信じていいのか、困惑しております」と、忸怩（じくじ）たる思いで内情をさらけ出した吉本。宮迫とロンドンブーツ１号２号・田村亮（４７）のウソから始まった騒動は、“ウソの連鎖”の疑いでますます泥沼にはまり込んでいる。